【レビュー】TANCHJIM Tanya

【レビュー】TANCHJIM Tanya
メーカーTANCHJIM
機種名Tanya
価格帯※約3千円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(7mm)
再生周波数帯域20Hz〜42kHz
感度(出力音圧レベル)112bB
インピーダンス16Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル不可

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低域の50Hz付近と高域の3kHz付近にピークのあるドンシャリ傾向です。
ドンシャリ傾向のイヤホンでは高音域と低音域を強調して再生されるため、派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音しっかり出ますが響きは少なく、曲によっては痩せて聴こえます。
中音基本的にはボーカルをはっきり聞き取ることができますが、稀に低域に埋もれます。
低音響きに優れアタック感のある低音です。
高域・中域に比べわずかに解像度が低く、丸みを感じます。
音場
音像
かろうじて頭外に定位しますがかなり近くでなっている印象です。
音像の定位は分かれていますが楽器毎の距離も近いです。
繊細さ
迫力
解像度は高くも低くもありませんが、低域が他の音域に比べてわずかに下がっています。
アタック感・量感に優れた低音によりノリの良さ・迫力を感じます。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

やや太さのある筐体ですが、樹脂とアルミでできておりとても軽量です。
耳から垂らしての装着でも、シュア掛けでの装着でも使用可能で、シンプルな形状なため装着感は良好です。
ケーブルの交換は行えませんが、柔らかく、あまり表面の抵抗がない取り回しの良いケーブルです。
ケーブルは皮膜が半透明になっており中の線材が透けているのですが、線材の巻き方がカッコ良く、おしゃれに感じました。

まとめ

高域の響きが少なく痩せて感じるため、高音好きの方には物足りなく感じるかもしれません。
反面低域のアタック感・響きに優れており、低音でリズムをとっている曲はとても楽しく感じます。
またチェロのソロ曲では抜群の相性を感じました。
とても軽く、またケーブルの取り回しが良いため普段使いにちょうど良いと思いますが、やや華奢な印象なので乱暴に扱わないよう注意したほうが良いかもしれません。

コストパフォーマンスに優れていますので、低音好きで安価なイヤホンをお探しの方にオススメです。