【レビュー】radius HP-TWF22 ドブルベヌメロドゥ

【レビュー】radius HP-TWF22 ドブルベヌメロドゥ
メーカーradius
機種名HP-TWF22 ドブルベヌメロドゥ
価格帯※約2.5万円(メーカー終売品)
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(7mm)
DD(15mm)
再生周波数帯域10Hz〜20kHz
感度(出力音圧レベル)107dB
インピーダンス24Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル不可

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低音の60Hz付近をピークに高音に向けてなだらかに減衰している、低音寄りのイヤホンです。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音適度な煌めきを感じるものの刺さりはありません。
中音ボーカルは他の音域に邪魔されず、前に出ています。
低音音圧は高くありませんが量感には申し分なく他の音域を優しく包んでいる印象です。
残響音を多く感じ、また長く尾を引きます。
音場
音像
左右に狭く、上下に広い空間を感じます。
楽器の音像はしっかり分かれて定位しますが、楽器によってはかなり上から聞こえてきます。
繊細さ
迫力
高音域はある程度の解像度がありますが、低音は柔らかい印象で解像度が低く感じました。
勢いよく元気に奏でているというより、優しく丁寧に演奏している印象を受けます。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

樹脂製ですが凝ったデザインで安っぽさはありません。
変わったデザインではありますが、落ち着きがあり普段使いしても問題ないと思います。 独特な形状ですが、音道管の角度が絶妙で付け心地は良好です。
しっかりとしたナイロン巻きのケーブルですが、タッチノイズがとても気になりました。
耳から垂らして使用する角度で音道管・ケーブルが最適化されているため、シュア掛けによるタッチノイズ軽減は難しいと思います。

まとめ

低音が特徴的で、柔らかくよく響きます。チェロやパイプオルガンのソロ曲などには最適だと思います。
優しく、丁寧で、穏やかな演奏をしている印象になりやすく、激しさや焦燥感・不安感などを表現した楽曲ではイメージが変わってしまう場合があります。
安らぎを求めて音楽鑑賞する際に適した機種だと感じました。

ドブルベシリーズの他モデルはバーガンディー(シックな赤)・ノワール(黒)で展開されていますが、この機種は珍しくノワール・ルージュ(紫)・ペルルブラン(白)の3色展開となっています。
メーカー終売品ではありますが、特にルージュについては安価で売られているのを見かけることができますので、優しい音色のイヤホンをお探しでしたら押さえてみると良いかもしれません。