【レビュー】radius HP-TWF00 ドブルベアンテリュール
- 2022.05.11
- radius
メーカー | radius |
機種名 | HP-TWF00 ドブルベ アンテリュール |
価格帯※ | 約2.5万円 |
このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。
スペック
イヤホンタイプ | カナル型 |
ドライバ | DD(9.5mm) ピエゾ(10.5mm) |
再生周波数帯域 | 20Hz〜40kHz |
感度(出力音圧レベル) | 98bB |
インピーダンス | 32Ω |
ジャック径 | 3.5mmアンバランス |
リケーブル | MMCX |
周波数特性
※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。
超高音 | 20kHz以上 |
高音 | 2kHz~20kHz |
中音 | 250Hz~5kHz |
低音 | 100Hz~300Hz |
重低音 | 50Hz~100Hz |
超低音 | 50Hz以下 |
イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。
女性ボーカル | 800Hz~900Hz |
男性ボーカル | 600Hz~700Hz |
ピアノ | 40Hz〜6kHz |
パイプオルガン | 16Hz〜10kHz |
ギター | 165Hz~1.3kHz |
バイオリン | 196Hz~2kHz |
チェロ | 65Hz~659Hz |
コントラバス | 49Hz~233Hz |
アルトサックス | 146Hz~880Hz |
テナーサックス | 110Hz~660Hz |
今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。
※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。
低音側の40Hz付近と高音側の2.5kHz付近がピークとなっており、中音の1kHz付近が抑えられたドンシャリ傾向となっています。 また高音の9kHz付近にもピークができていますが、これは高域を担当しているピエゾによるものでしょうか。
ドンシャリ傾向のイヤホンでは高音域と低音域を強調されるので、派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。
音の傾向
※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。
高音 | しっかり鳴っていますが優しく、刺さりはありません。 |
中音 | 前に出ているわけではありませんが、聞き取りやすいボーカルです。 |
低音 | かなり低い音まで出ますが、高音に対しておとなしい印象です。 音圧は高くありませんが、タイトでボワつきはありません。 |
音場 音像 | 広い空間を感じる響きですが、楽器は近くでなっている印象です。 各楽器は分かれて定位しますが、それぞれが近いです。 |
繊細さ/迫力 | 解像度はあまり高くありません。 丁寧に鳴っている印象で音圧はあまり高くなく、迫力はあまり感じません。 |
使用感その他
※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
樹脂製ですが落ち着いたデザインで、チープさは感じません。
標準ケーブルでは耳から垂らして装着する想定となっていますが、シュア掛け用のケーブルに変えることも可能です。
筐体は大きく無いものの耳に浅く装着して使うイヤホンなので、脱落が気になる方はシュア掛けで利用するのが良いかもしれません。
シュア掛け利用する際は上下逆さまに装着する必要があるため、ケーブルのR側に筐体のLを、ケーブルのL側に筐体のRを接続してください。
標準ケーブルのMMCX端子付近は硬めの皮膜でコーティングされていますが、とても折れやすく簡単に断線してしまうためリケーブルの際はご注意ください。
まとめ
解像度が高く無い反面、ずっと聴いていられる心地よさがあります。
背面に開けられた穴の影響か耳への圧迫感が少なく、長時間の利用に適していると感じました。
似たデザインの上位機種HP-TWF31・HP-TWF41より一回り小さく、上位機種よりも装着感にかなり優れています。
ゆっくり腰を落ち着けて音楽を楽しむような使い方でなければ、あえて上位機種ではなくHP-TWF00を選択するのも良いと思います。
-
前の記事
【レビュー】radius HP-TWF41 ドブルベヌメロキャトル 2022.05.09
-
次の記事
【レビュー】radius HP-TWF11 ドブルベ 2022.05.14