【レビュー】radius HP-NHR11

【レビュー】radius HP-NHR11
メーカーradius
機種名HP-NHR11
価格帯※約1万円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(13mm)
再生周波数帯域5Hz〜40kHz
感度(出力音圧レベル)102bB
インピーダンス25Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル不可

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低音側の40Hz付近と高音側の3kHz付近がピークとなっており、中音の1kHz付近が抑えられたドンシャリ傾向となっています。
ドンシャリ傾向のイヤホンでは高音域と低音域を強調されるので、派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音とても優しく刺さりのない音です。残響音が少ないためか音が細く感じ、小さな音が頼りなく聞こえました。
中音全体的に近くから聞こえますが、ボーカルはさらに一歩近く聴き取りやすいです。
低音アタック感が少なく、若干ボワついて聞こえます。
他の音域よりも量が多いです。
音場
音像
頭外に定位しますが、すぐ近くに定位します。
楽器はきちんと分かれて定位していますが、各楽器はとても近いです。
繊細さ
迫力
量が多くアタック感の少ない低音の影響か解像度は高くない印象です。
アタック感は少ないもの低音の量の多いので迫力を感じます。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

見た目は独特のデザインなので好みが分かれると思います。
メカメカしく、Finalのエヴァンゲリオンコラボモデルよりもエヴァンゲリオン的に感じました。
大きなDDに対してハウジングサイズは最小限に抑えられており、重量は気にならないと思います。
イヤーステムが本体に対し斜めに生えており、装着感はかなり良いです。
耳から垂らして装着するのに適した角度でステムが伸びているため、シュア掛け利用することはできませんでした。
今回ご紹介しているのはHP-NHR11になりますが類似の型番でHP-NHR12というモデルも存在します。
物としては同じものの様ですが、HP-NHR12は値下げされやすい傾向がある様なのでご興味のある方は探してみてください。

まとめ

柔らかくて表面のサラサラした扱いやすいケーブルで装着感も良いため、独特のデザインに問題がない様であれば移動時の使用用途でも使いやすいと思います。
低音が強い機種ですがアタック感が抑えられており、また高音もマイルドなため長時間利用に向いていると感じました。

デザインのよく似た上位機種のHP-NHR21とはケーブル素材で差別化されており、タッチノイズの観点で見ると当該機種の方が利用シーンを選ばないように感じました。
どちらも低音の強い機種ですが、キャラクターの異なる音質なので利用シーンごとに使い分けるのも良いかもしれません。