【レビュー】水月雨(MOONDROP)Starfield

【レビュー】水月雨(MOONDROP)Starfield
メーカー水月雨(MOONDROP)
機種名Starfield
価格帯※約1.4万円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(10mm)
再生周波数帯域10Hz〜36kHz
感度(出力音圧レベル)122bB
インピーダンス32Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル0.78mm2pin(埋め込み)

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低域の50Hz付近と高域の2.5kHz付近にピークのあるドンシャリ傾向のイヤホンです。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音自然に響き、伸び伸び鳴ります。
透明感がありますが、刺激は控えめで刺さりはほとんどありません。
基本的には良好な解像度ですが、拍手に潰れを感じることがありました。
中音明るくスッキリした中域です。
オケに埋もれずボーカルが浮かび上がって聞こえます。
ボーカルは近く、解像度は良好ですが息遣いを感じるほどではありませんでした。
低音深い低音までしっかり出るボワつきのない音ですが、アタック感が抑えめの優しい音です。
パイプオルガンの楽曲では低音に包まれている感覚があるものの、刺激が少なめで物足りなさを感じました。
音場
音像
編成曲の生録音系の楽曲ではそれなりの広さと奥行きを感じましたが、ミックスしたと思われる楽曲の中には極端に近く平面的に感じるものがありました。
繊細さ
迫力
細部を聴き込みに適するほど高くはありませんが、リスニング用途には良好な解像度です。
音圧がそれほど高くなく、優しめの音色なので迫力はほどほどです。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

本体は金属製で若干の重さを感じますが、煌めく夜空のような塗装がとても美しいです。
ややずんぐりした形状でステムが長くないため、耳道に押し込むのではなくそっと添える若干頼りない装着感になります。
また筐体がやや大きいため装着時に耳から外にはみ出ます。
シュア掛けを前提とした作りとなっており、タッチノイズはあまり気になりません。

まとめ

クセが少なく、どんな曲でもさっぱり鳴らす使いやすいイヤホンですが、その反面特定のジャンルを集中して聴いている方は物足りなさを感じるかもしれません。
音の刺激もバランスが良く抑えられており、ノリ良く聴ける範囲で聴き疲れはしづらい印象です。
用途を絞らず何にでも使えるイヤホンをお探しの方は是非試聴してみてください。