【レビュー】水月雨(MOONDROP) Aria Snow Edition

【レビュー】水月雨(MOONDROP) Aria  Snow Edition
メーカー水月雨(MOONDROP)
機種名Aria Snow Edition
価格帯※約1.1万円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(10mm)
再生周波数帯域15Hz〜50kHz
感度(出力音圧レベル)119bB
インピーダンス32Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル0.78mm2pin(埋め込み)

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低域側の50Hz付近と高域側の2.8kHz付近にピークのある概ねフラット傾向なイヤホンです。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音スッキリした印象ですが自然な響きのある音で、音痩せは感じません。
音は太くしっかりしており、煌めきのある音もはっきり出しますが、刺さりは感じにくいです。
中音ハッキリスッキリした音で、ボーカルは近く聞き取りやすいです。
低音ボワつきなくスッキリしています。
強調されておらずそっと支えている印象ですが、深い低域の空気の震えまでしっかり表現します。
音場
音像
音像は近めですが、しっかり分かれて定位しており立体感を感じる事ができます。
繊細さ
迫力
音は太くハッキリしており、解像度はやや高めです。
高域や低域の強調はなく迫力を求めるイヤホンではないと思いますが、アタック感がしっかりありノリの良い曲や激しめの曲も楽しむ事ができます。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

比較的小さめで一般的な形状の筐体なので、装着感は良好だと思います。
滑らかな触り心地の金属筐体で落ち着きのあるデザインですが、フェイスプレートの印刷は集合体恐怖症の方には若干厳しいかもしれません。
初期付属のケーブルはSSR・SSPのものと同じで、オリジナルのナイロン巻きケーブルが付属されていたAria(2021)からコストダウンポイントだと思われますが、タッチノイズが少なく扱いやすいので英断だと感じました。

まとめ

全体的に音がくっきりしており、透明感のあるスッキリした印象のイヤホンです。
高域から低域までほぼ誇張がないためドンシャリイヤホンに慣れていると若干物足りなく感じる可能性もありますが、ジャンルを問わず使用できる万能なイヤホンだと思いました。
Aria(2021)から音の解像度が改善されておりソロの弦楽曲も眠たくならず、じっくり聴き込む用途でも活躍できると思います。