【レビュー】水月雨(MOONDROP) Quarks
- 2022.05.23
- 水月雨(Moondrop)
メーカー | 水月雨(MOONDROP) |
機種名 | Quarks |
価格帯※ | 約2千円 |
このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。
スペック
イヤホンタイプ | カナル型 |
ドライバ | DD(6mm) |
再生周波数帯域 | 4Hz〜43kHz |
感度(出力音圧レベル) | 116bB |
インピーダンス | 16Ω |
ジャック径 | 3.5mmアンバランス |
リケーブル | 不可 |
周波数特性
※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。
超高音 | 20kHz以上 |
高音 | 2kHz~20kHz |
中音 | 250Hz~5kHz |
低音 | 100Hz~300Hz |
重低音 | 50Hz~100Hz |
超低音 | 50Hz以下 |
イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。
女性ボーカル | 800Hz~900Hz |
男性ボーカル | 600Hz~700Hz |
ピアノ | 40Hz〜6kHz |
パイプオルガン | 16Hz〜10kHz |
ギター | 165Hz~1.3kHz |
バイオリン | 196Hz~2kHz |
チェロ | 65Hz~659Hz |
コントラバス | 49Hz~233Hz |
アルトサックス | 146Hz~880Hz |
テナーサックス | 110Hz~660Hz |
今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。
※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。
※この機種は耳の奥に挿入して使用することができ、差し込む深さによって特に低音の特性が変化します。
低域の100Hz付近と高域の3kHz付近にピークのあるドンシャリ傾向です。
ドンシャリ傾向のイヤホンでは高音域と低音域を強調して再生されるため、派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。
音の傾向
※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。
高音 | 響きが少なく、曲によってはややヌケが悪く感じます。 刺さりのない優しい音です。 |
中音 | ボーカルが前に出ており、綺麗に響きます。 |
低音 | かなり低い音も出ており、厚みを感じますが優しい低音です。 |
音場 音像 | 自然な広さの空間に、各楽器がしっかり分かれて定位します。 |
繊細さ 迫力 | 適度な解像度ですが分析能力はあまり高くなく、音数が多いと埋もれが発生しがちです。 適度な音圧ですが、音は全体的に優しい印象です。 |
使用感その他
※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
小型でシンプルな形状の樹脂筐体です。
高級感はありませんが、透明度が高くクオリティも高いため安っぽさも感じません。
安心感のある太さの柔らかいケーブルで、タッチノイズもあまり気になりませんでした。
シンプルな形状のため耳から垂らしても、シュア掛けでも使用でき装着感は良好です。
まとめ
音数の多い楽曲ではごちゃつきや埋もれが気になりますが、高域から低域までしっかり出るバランスの良いイヤホンだと思います。
装着感が良好で耳への負担が少なく、長時間利用しやすいイヤホンです。
一時期SNSを中心に絶賛されていましたが、低価格が前提のものなので過度な期待にはご注意ください。
ただしコストパフォーマンスに優れているのは間違いないと思われ、安価なイヤホンをお探しの方には有力な候補になると思います。
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