【レビュー】水月雨(MOONDROP) SSR
- 2022.06.04
- 水月雨(Moondrop)

メーカー | 水月雨(MOONDROP) |
機種名 | SSR(Super Spaceship Reference) |
価格帯※ | 価格帯:約6千円 |
このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。
スペック
イヤホンタイプ | カナル型 |
ドライバ | DD(6mm) |
再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
感度(出力音圧レベル) | 115bB |
インピーダンス | 16Ω |
ジャック径 | 3.5mmアンバランス |
リケーブル | 0.78mm2pin |
周波数特性
※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。
超高音 | 20kHz以上 |
高音 | 2kHz~20kHz |
中音 | 250Hz~5kHz |
低音 | 100Hz~300Hz |
重低音 | 50Hz~100Hz |
超低音 | 50Hz以下 |
イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。
女性ボーカル | 800Hz~900Hz |
男性ボーカル | 600Hz~700Hz |
ピアノ | 40Hz〜6kHz |
パイプオルガン | 16Hz〜10kHz |
ギター | 165Hz~1.3kHz |
バイオリン | 196Hz~2kHz |
チェロ | 65Hz~659Hz |
コントラバス | 49Hz~233Hz |
アルトサックス | 146Hz~880Hz |
テナーサックス | 110Hz~660Hz |
今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。
※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低域の80Hz付近から1kHzにかけてなだらかに減衰し、高域の3kHzにピークのあるほぼフラットなドンシャリ傾向のイヤホンとなります。
音の傾向
※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。
高音 | 刺さりのない高音が鳴りますが、響き・余韻は少なめです。 響きが少ないことでスネアドラムや弦楽器は痩せた印象になりました。 楽曲によっては幕越しに聞いているような抜けの悪さを感じました。 |
中音 | 透明感のあるボーカルが楽しめます。 特にオケの音数が少ない曲で本領を発揮すると感じました。 |
低音 | 柔らかい低音が優しく広がって聞こえます。 主張は強くありませんが太い音も出ます。 |
音場 音像 | 音場は広くなく、全体的に近くで鳴ります。 |
繊細さ 迫力 | 解像度はあまり高くなく、拍手の潰れを感じました。 全体的に優しく鳴る印象で、適度な音圧を感じるものの迫力を求めるイヤホンではないと思います。 |
使用感その他
※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
シュア掛けを意識した形状ですが、かなりシンプルな小型の筐体で装着感は良好です。
ただし音道管が筐体から垂直に伸びているため装着には少しコツが入ります。
耳道に沿って斜めに押し込む形になるのですが、角度の調整が難しくイヤーピースと耳道の間に隙間ができてしまうと低音がほとんど聞こえなくなります。
低音が出ずにスカスカに感じる場合には上手く耳道が塞がっていない可能性があるので、イヤホンの角度を調整してみてください。
まとめ
同社から販売されているSpaceShipの上位モデルで、価格は概ね2倍となっています。
無機質なSpaceShipとはデザインが大きく異なっていて形状もさる事ながらポップなカラーとなっており、リケーブルも可能です。
初期ケーブルは柔らかくて取り回しが良く、リケーブルできない上に硬くて癖のつきやすいケーブルだったSpaceShipからは価格差以上に使い勝手が向上していると感じました。
同価格・同デザインのSSPという兄弟機が存在しており、カラー展開も異なりますが、音の傾向が中高域寄りで軽快な印象の本機と高域から低域まで満遍なく出てアタック感が楽しめるSSPとで棲み分けされています。
購入を検討される場合には事前の比較視聴をお勧めします。
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