【レビュー】TFZ KING II
- 2022.06.05
- TFZ
メーカー | TFZ(THE FRAGRANT ZITHER) |
機種名 | KING II |
価格帯※ | 約1.3万円(メーカー終売品) |
このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。
スペック
イヤホンタイプ | カナル型 |
ドライバ | DD(12mm) |
再生周波数帯域 | 5Hz〜40kHz |
感度(出力音圧レベル) | 108bB |
インピーダンス | 16Ω |
ジャック径 | 3.5mmアンバランス |
リケーブル | 0.78mm2pin(TFZ) |
周波数特性
※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。
超高音 | 20kHz以上 |
高音 | 2kHz~20kHz |
中音 | 250Hz~5kHz |
低音 | 100Hz~300Hz |
重低音 | 50Hz~100Hz |
超低音 | 50Hz以下 |
イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。
女性ボーカル | 800Hz~900Hz |
男性ボーカル | 600Hz~700Hz |
ピアノ | 40Hz〜6kHz |
パイプオルガン | 16Hz〜10kHz |
ギター | 165Hz~1.3kHz |
バイオリン | 196Hz~2kHz |
チェロ | 65Hz~659Hz |
コントラバス | 49Hz~233Hz |
アルトサックス | 146Hz~880Hz |
テナーサックス | 110Hz~660Hz |
今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。
※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。
低域の40Hz付近と高域の2kHz付近にピークがあり、特に低音が強めのドンシャリ型です。
派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。
音の傾向
※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。
高音 | 力強く、煌めきを感じます。 パイプオルガンの高音で刺さりを感じました。 |
中音 | バランスとしては他の音域より抑えられていますが、ハッキリしており埋もれることはなく聞き取れます。 |
低音 | アタック感に優れる力強い低音です。 ベースやバスドラムでリズムをとっている曲がとても楽しく感じました。 |
音場 音像 | 音像は近くに定位しますが、響きが自然なためか音場はそれなりに広く感じます。 |
繊細さ 迫力 | 解像度が高く、音数の多いシーンでも潰れることはなく楽器毎の存在感の強さを感じます。 音が全体的に太くしっかりしており、アタック感に優れるため迫力を楽しむことができます。 |
使用感その他
※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
一般的な形状のユニバーサルシェルで、シュア掛け前提のデザインなので装着感での問題は起きづらいと思います。
リケーブルの規格として0.78mm2pinに対応しているのですが、コネクタ部分が筐体から外に出ているタイプのため、一般的な2pinケーブルを接続すると横からの衝撃で折れてしまう可能性があります。
ケーブルを購入する際にはTFZ規格に対応したケーブルかご確認ください。
まとめ
躍動感がありテンションを上げやすいイヤホンです。
ケーブルコネクタの規格が独特ではあるものの、中国の通販サイトを利用することができれば価格面・材質面でかなりの選択肢を得ることができます。
先代のEXCLUSIVE KINGとは概ね似た傾向ですが、若干アタック感と低音の量が減った印象で、代わりに高音の煌びやかさが増し全体的に解像度が高くなっています。
先代同様、ノリと楽しさを求めて音楽を聴いている方にオススメのイヤホンです。
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