【レビュー】TFZ KING III
- 2022.06.08
- TFZ

メーカー | TFZ(THE FRAGRANT ZITHER) |
機種名 | KING III |
価格帯※ | 約140ドル(国内未発売) |
このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。
スペック
イヤホンタイプ | カナル型 |
ドライバ | DD(11.4mm) |
再生周波数帯域 | 5Hz〜40kHz |
感度(出力音圧レベル) | 108bB |
インピーダンス | 20Ω |
ジャック径 | 3.5mmアンバランス |
リケーブル | 0.78mm2pin(TFZ) |
周波数特性
※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。
超高音 | 20kHz以上 |
高音 | 2kHz~20kHz |
中音 | 250Hz~5kHz |
低音 | 100Hz~300Hz |
重低音 | 50Hz~100Hz |
超低音 | 50Hz以下 |
イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。
女性ボーカル | 800Hz~900Hz |
男性ボーカル | 600Hz~700Hz |
ピアノ | 40Hz〜6kHz |
パイプオルガン | 16Hz〜10kHz |
ギター | 165Hz~1.3kHz |
バイオリン | 196Hz~2kHz |
チェロ | 65Hz~659Hz |
コントラバス | 49Hz~233Hz |
アルトサックス | 146Hz~880Hz |
テナーサックス | 110Hz~660Hz |
今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。
※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

低域の50Hz付近と高域の2kHz付近にピークがあるドンシャリ型のイヤホンです。
派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。
音の傾向
※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。
高音 | 力強く、煌めきを感じますが、刺さりはありません。 |
中音 | バランスとしては他の音域より抑えられていますが、ハッキリしており埋もれることはなく聞き取れます。 |
低音 | アタック感に優れる力強い低音です。 音圧が高く解像度も高いため、チェロのソロ演奏では優れた臨場感を感じました。 |
音場 音像 | 音像は近くに定位しますが、響きが自然なためか音場はそれなりに広く感じます。 |
繊細さ 迫力 | 全音域の解像度が高く、音の輪郭がはっきりしています。 音が全体的に太くしっかりしており、アタック感に優れるため迫力を楽しむことができます。 |
使用感その他
※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。
一般的な形状のユニバーサルシェルで、シュア掛け前提のデザインなので装着感での問題は起きづらいと思います。
かなり鮮やかな赤の1色展開で好みの分かれるところだと思いますが、シェルは金属製でビルドクオリティが高く高級感を感じます。
リケーブルの規格として0.78mm2pinに対応しているのですが、コネクタ部分が筐体から外に出ているタイプのため、一般的な2pinケーブルを接続すると横からの衝撃で折れてしまう可能性があります。
ケーブルを購入する際にはTFZ規格に対応したケーブルかご確認ください。
まとめ
躍動感がありテンションを上げやすいイヤホンです。
ケーブルコネクタの規格が独特ではあるものの、中国の通販サイトを利用することができれば価格面・材質面でかなりの選択肢を得ることができます。
先代のEXCLUSIVE KING・KING IIとは概ね似た傾向ですが、解像度が上がっており音の輪郭がかなりくっきり聞こえます。
先代同様、ノリと楽しさを求めて音楽を聴いている方にオススメですが、特にBAドライバのくっきりした音に慣れている方にオススメのイヤホンです。
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