【レビュー】Final E5000

【レビュー】Final E5000
メーカーFinal
機種名E5000
価格帯※約3万円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(6.4mm)
再生周波数帯域公開情報なし
感度(出力音圧レベル)93bB
インピーダンス15Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブルMMCX

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

※この機種は耳の奥に挿入して使用することができ、差し込む深さによって特に低音の特性が変化します。

70Hz付近から2kHz付近にかけてなだらかに落ちていく低音寄りの傾向です。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音抜けが良く煌めきも感じますが、とても優しい鳴り方で刺さりはありません。
中音ボーカルが埋まらずはっきり聞こえます。とても澄んでいて余韻も綺麗です。
低音重低音まで出ますが、分析力が高く中域を邪魔しません。
量もしっかり出ており空気の震えを感じることができます。
音場
音像
自然な響きで広い空間を感じることができます。分離感・定位も良好です。
繊細さ
迫力
解像度・分析力が高く小さな音もしっかり聞こえます。
アタック感があり、また空気の震えを上手に表現しており迫力を感じることができます。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

下位モデルのE500〜E3000よりも筐体が少し長いですが、小さく軽量でとてもシンプルなデザインです。
鏡面仕上げのステンレス製である程度の高級感を感じました。
円筒状で耳の奥にグイグイ押し込んで使用することができます。
耳から垂らしてもシェアがけでも利用可能です。 シンプルな形状の弊害として左右の違いが形から判断することはできません。

まとめ

装着感・音の傾向共に耳への負担が少なく、長時間利用しやすいイヤホンです。
解像度が高く、高域から低域までクオリティ高く満遍なく出ておりジャンル問わず使用できます。
分析力が高いので、普段から聴いている曲に新しい発見が得られるかもしれません。

同シリーズ下位モデルのE3000と素材が同じため単純な上位・下位の関係にあると考えやすいですが、音の傾向が異なります。
利用用途によっては個性の強いE3000の方がハマる場合もありますので、グレードアップでの購入を考えている場合には普段から聞いている音源で試聴してから決めることをオススメします。