【レビュー】Final E500

【レビュー】Final E500
メーカーFinal
機種名E500
価格帯※約2千円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(6.4mm)
再生周波数帯域公開情報なし
感度(出力音圧レベル)98bB
インピーダンス16Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル不可

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

※この機種は耳の奥に挿入して使用することができ、差し込む深さによって特に低音の特性が変化します。

このイヤホンの周波数特性を大雑把に表現するとフラット型で、600〜900Hz付近がピークとなっています。
かまぼこ型では主に中音付近を強調して再生します。ボーカル音声等を強調して聴きたい場合に適しています。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

※ゲーム・ASMR用途での性能を売りにしている製品ですが、今回は音楽鑑賞目線で確認しています。

高音優しくクリアな音ですが、少し詰まったように感じました。
中音ボーカルが前に出ておりクリアに聞こえます。
低音深く厚みのある音が出ます。ドラムのアタック感も良く表現されています。
音場
音像
音場は狭すぎず自然です。
分離感はしっかりしており、楽器ごとの定位も感じることができます。
音圧の強弱を極端に感じ、遠近感がはっきり出ます。
その反面、音に包まれることを期待して聴いたパイプオルガンの楽曲では、パイプオルガンが遠くで鳴っているように聞こえて物足りなさを感じました。
繊細さ
迫力
解像度は高く、迫力も良好です。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

小さく軽量で、とてもシンプルなデザインです。
プラスチック製で高級感はありません。
円筒状で耳の奥にグイグイ押し込んで使用することができます。
耳から垂らしてもシェアがけでも利用可能です。
シンプルな形状の弊害として左右の違いが形から判断することはできません。
ケーブルはとても柔らかく癖もつきづらいものですが、丈夫で安心感があります。
表面はサラサラしており衣服への引っかかりはほとんどなく、タッチノイズは少なめです。

まとめ

装着感・音の傾向共に耳への負担が少なく、長時間利用しやすいイヤホンです。
元々音楽鑑賞用途ではなくゲームやASMRとの親和性を売りにしている製品ですが、音楽鑑賞でも実用に足るものと感じました。
一般的なイヤホンとは異なる聞こえ方を楽しむことができます。

音楽鑑賞にも使用可能ですが、音楽鑑賞を目的にイヤホン購入を検討されている方には同価格帯のE1000をオススメします。
利用目的に合わせてお選びいただければと思います。