【レビュー】Final E2000

【レビュー】Final E2000
メーカーFinal
機種名E2000
価格帯※約4.5千円
※購入店舗や購入時期により価格が異なるため、あくまでも参考情報としてご覧ください。

このサイトではイヤホンの周波数特性を計測し、実際に使用して感じた音の傾向をご紹介しています。
購入を検討している機種や気になるメーカーなどありましたら、ご参考にしていただければ幸いです。

スペック

イヤホンタイプカナル型
ドライバDD(6.4mm)
再生周波数帯域公開情報なし
感度(出力音圧レベル)102bB
インピーダンス16Ω
ジャック径3.5mmアンバランス
リケーブル不可

周波数特性

※周波数特性は当該サイトにて実機を測定したものになりますが、当該製品の周波数特性を保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。

周波数特性を確認することで、イヤホンの音の傾向を把握することができます。
音域ごとの周波数は以下の通りです。

超高音20kHz以上
高音2kHz~20kHz
中音250Hz~5kHz
低音100Hz~300Hz
重低音50Hz~100Hz
超低音50Hz以下
※人間の可聴域:20Hz~20kHz

イヤホンが得意とする音域を把握することで、音源とイヤホンの最適な組み合わせを模索することができます。
各音源の大まかな周波数帯域は以下の通りです。

女性ボーカル800Hz~900Hz
男性ボーカル600Hz~700Hz
ピアノ40Hz〜6kHz
パイプオルガン16Hz〜10kHz
ギター165Hz~1.3kHz
バイオリン196Hz~2kHz
チェロ65Hz~659Hz
コントラバス49Hz~233Hz
アルトサックス146Hz~880Hz
テナーサックス110Hz~660Hz

今回イヤホンの周波数特性を計測したところ以下のようになりました。

※測定環境の都合でイヤホンのスペックに関係なく高音は20kHzまでとなります。
※計測環境が異なるため、メーカーから公開されている周波数特性と異なる場合があります。

※この機種は耳の奥に挿入して使用することができ、差し込む深さによって特に低音の特性が変化します。

100Hz付近から1.5kHz付近にかけてなだらかにに落ちていき、2.7kHz付近で再びピークとなるドンシャリ傾向の様です。

ドンシャリ傾向のイヤホンでは高音域と低音域を強調して再生されるため、派手で迫力のある音楽を楽しみたい場合に適しています。

音の傾向

※音の傾向を実機にて評価していますが、全ての使用者にとって同じ評価となることを保証するものではありません。あくまでも参考情報としてご覧ください。
イヤホンを購入される際には、可能であれば実機での事前試聴を推奨します。
また、各ECサイトやブログなどのレビュー・評判などもご参考にされることをオススメします。

高音高解像度で透明感のある音ですが刺さりはあまりなく、聴き疲れしにくいおとなしい音です。
稀にチャカつきを感じる場合がありましたが、耳につくほどではありませんでした。
中音ボーカルが前に出ておりはっきり聞こえます。軽快で明るく聞こえます。
低音おとなしく聴き疲れしにくい音です。
主張は少ないながらアタック感を感じることもできます。
スッキリと歯切れ良く鳴ります。
音場
音像
音場は狭すぎず自然です。
分離感はしっかりしており、楽器ごとの定位感も良好です。
繊細さ
迫力
解像度は高いものの、優しく丸みを帯びた音で聴き疲れしづらいと感じました。
マイルドではありますが迫力も感じることができ楽しく聴くことができます。

使用感その他

※使用感は個人の主観となりますので、あくまでも参考情報としてご覧ください。

小さく軽量で、とてもシンプルなデザインです。
アルミ製で高級感も安っぽさもはありません。
円筒状で耳の奥にグイグイ押し込んで使用することができます。
耳から垂らしてもシェアがけでも利用可能です。
シンプルな形状の弊害として左右の違いが形から判断することはできません。
ケーブルはとても柔らかく癖もつきづらく、とても扱いやすいものです。
表面はサラサラしており衣服への引っかかりはほとんどなく、タッチノイズは少なめです。

まとめ

装着感・音の傾向共に耳への負担が少なく、長時間利用しやすいイヤホンです。
ボーカルに集中して聴きたいシーンでオススメできますが、軽快な音になるためしっとりした曲を聴くには不向きと感じました。

同シリーズの他モデルとはキャラクターが異なるため、グレードの違いというよりもチューニングのバリエーションと考えられます。
購入する際には利用用途を意識して選択することをオススメします。